總持寺祖院献茶式

献茶式

―千 宗室家元奉仕―

 令和4年11月5日(土)、石川県輪島市の曹洞宗大本山總持寺祖院において、千 宗室家元奉仕による献茶式が執り行われました。本来、開創700年を記念して昨年5月に開催される予定でしたが、コロナ禍で延期となり、このたびの開催となりました。同寺での裏千家の献茶式は8年ぶりです。

 同寺は、永平寺とならぶ曹洞宗の大本山で、高祖道元禅師に次ぐ太祖と尊称される瑩山紹瑾(けいざんじょうきん)禅師によって元亨元年(1321)に開創されました。もとは諸岳寺(もろおかでら)という密教寺院で、定賢権律師(じょうけんごんのりっし)から譲り受けた瑩山禅師によって禅院に改められました。
 明治31年4月、火災により七堂伽藍の大部分を焼失しましたが、これを機に布教伝道の中心を横浜市の鶴見へ移し、能登の地に再建された伽藍は大本山總持寺祖院と改称されました。

 午前10時、家元は法堂(大祖堂)に進まれ、点前座に着座。献炭の儀に続き、濃茶と薄茶を謹点し、ご本尊に捧げられました。

協賛席(小田禎彦氏担当)
拝服席(石川支部担当)

 献茶式に際して、紫雲臺に小田禎彦氏(北陸地区地区長・石川支部支部長)担当の協賛席、待鵬館に石川支部担当の拝服席が設けられました。