令和7年5月17日(土)、神奈川県鎌倉市の高徳院において、千 宗史若宗匠の奉仕による献茶式が執り行われました。

　同院は、正式には大異山高徳院清浄泉寺と称し、法然上人を開祖とする浄土宗の仏教寺院です。ご本尊の銅造阿弥陀如来坐像は国宝に指定されており、「鎌倉大仏」の名で広く親しまれています。鎌倉時代中期に建立された当初、大仏殿の中に安置されていましたが、度重なる天災で大仏殿が失われ、現在は屋外に鎮座する露座の大仏として知られています。

　午前10時、若宗匠は回廊に設けられた点前座に着座。濃茶と薄茶を謹点し、捧げられました。

　献茶式に際して、本殿に公益社団法人鎌倉青年会議所担当の本席、淡交会鎌倉支部(上野 孝支部長)と同青年部担当の薄茶席、回廊に鎌倉女子大学・鎌倉高等学校・七里ガ浜高等学校の茶道部担当の立礼席、受付前方広場に深沢高等学校・こばとナーサリー担当の野点席が設けられ、参列者に一碗が呈されました。