伊勢神宮献茶式

献茶式

― 千 宗室家元奉仕 ―

 令和7年5月10日(土)、三重県伊勢市の伊勢神宮において、千 宗室家元の奉仕による献茶式が執り行われました。

 同宮は、皇室の御祖神・(あま)(てらす)大御神(おおみかみ)を祀る内宮と、衣食住の神・豊受(とようけの)大御神(おおみかみ)を祀る外宮をはじめとする125の宮社からなり、「神宮」と総称されます。20年ごとに社殿などを造りかえる「式年遷宮」は、約1300年前から続いており、常に若々しく保つという「常若(とこわか)」の精神を体現するとともに、古代からの建築様式や伝統技術を未来へ継承する重要な神事となっています。

 午前10時、家元は内宮神楽殿に進み、点前座に着座。献炭の儀に続き、濃茶と薄茶を謹点し、ご祭神に捧げられました。

 献茶式に際して、神宮茶室と饗膳所に今日庵担当の濃茶席と拝服席が、参集殿1階に淡交会三重南支部(濱田典保支部長)担当の薄茶席、同館2階に三重北支部(井村正勝支部長)担当の立礼席が設けられ、参列者に一碗が呈されました。

今日庵席
副席(三重南支部担当)
立礼席(三重北支部担当)
拝服席