下鴨神社献茶式

献茶式

― 千 宗史若宗匠奉仕 ―

 令和7年5月8日(木)、京都市左京区の下鴨神社において、千 宗史若宗匠の奉仕による献茶式が執り行われました。

 世界遺産に登録されている同社の正式名称は「賀茂御祖(かもみおや)神社」といい、賀茂氏の氏神である賀茂建角身命(かもたけつぬみのみこと)玉依媛命(たまよりひめのみこと)を主祭神としてお祀りしています。京都を拓かれた神様として信仰され、平安京遷都以降は国家鎮護の神社として、皇室や朝廷から篤い崇敬を受けました。上賀茂神社(賀茂別雷(かもわけいかづち)神社)と併せて「賀茂社」と総称され、両社の例祭である葵祭は石清水祭、春日祭と共に三勅祭の一つです。

 午前10時、若宗匠は千 容子家元夫人とともに舞殿に進み、点前座に着座。濃茶と薄茶を謹点し、ご祭神に捧げられました。

 献茶式に際して、細殿に今日庵担当の拝服席、下鴨茶寮2階に淡交会京都南支部(平井義久名誉支部長、中野種樹支部長)担当の薄茶席、参集殿に京都東支部(佐竹力總支部長)担当の立礼席が設けられ、参列者に一碗が呈されました。

薄茶席(京都南支部担当)
立礼席(京都東支部担当)