南宗寺献茶式

献茶式

― 千 宗史若宗匠奉仕 ―

 令和7年4月27日(日)、大阪府堺市の南宗寺において、千 宗史若宗匠の奉仕による献茶式が執り行われました。

 臨済宗大徳寺派の同寺は、弘治3年(1557)、戦国武将・三好(みよし)長慶(ながよし)が父・元長の菩提を弔うため大林宗套(だいりんそうとう)を開山として建立したことに始まります。慶長20年(1615)に大坂夏の陣で焼失しましたが、名僧・沢庵宗彭(たくあんそうほう)らにより再興されました。武野紹鷗(たけのじょうおう)や利休居士が修行した地であり、また千家一門の供養塔があることから茶道文化と深い結びつきがあります。

 午前11時、若宗匠は本堂に入り、点前座に着座。濃茶と薄茶を謹点し、大林宗套国師と沢庵宗彭禅師に捧げられました。

 献茶式に際して、本堂「方丈の間」に淡交会堺支部(南宗寺住職の田島碩應名誉支部長、辻󠄀尾卓也支部長)担当の本席、客殿に同支部担当の拝服席が設けられ、参列者に一碗が呈されました。