第26回 鹿児島・沖縄・奄美大島「和合の茶会」

地区支部行事

 令和6年9月21日(土)・22日(日)、千 玄室大宗匠が鹿児島を訪問、第26回和合の茶会が開催され、三支部支所の役員・会員はじめ全国各地より約760名の同門社中が集いました(主管:鹿児島支部 島津修久名誉支部長・島津忠裕支部長)。 
 和合の茶会は、大宗匠の「一碗からピースフルネスを」の理念のもと、鹿児島・沖縄・奄美大島の歴史的・文化的な関係を再構築し地域間の交流の輪を拡げる取り組みとして継続されており、三支部支所が持ち廻りで主管を務めています。

◇和合の茶会(於・城山ホテル鹿児島)
 21 日午後2時30分より和合の茶会を開催。 
 主管支部の島津支部長が歓迎の挨拶。続いて、鹿児島県知事の塩田康一氏(鹿児島支部顧問、代理 藤本 徳昭副知事)より来賓挨拶がありました。その後、大宗匠が亭主を務め、島津修久名誉支部長、島津忠裕支部長、親泊一郎沖縄支部名誉支部長(特別参事)、島袋 洋沖縄支部支部長、有村修一奄美大島支所支所長、石原 進九州地区地区長、藤本副知事、塩田央子県知事令夫人、河原秀男鹿児島支部顧問、平田英俊元空将が各服にて一碗を喫しました。 

島津支部長
藤本副知事
和合の茶会

 その後、大宗匠による『平常心の大切さ』と題した特別講演が行われました。大宗匠は、「今は世界中が自分本位の考えになっており本当に悲しいです。オリンピックでも選手の一生懸命な姿を世界中の人達が褒め称えるようになればもっと良い世界になるのではないでしょうか。一碗のお茶を差し上げることでお互いを想う心を広めていきましょう。」と語りかけました。

◇鵬雲斎大宗匠を囲む交流懇親会
 午後5時より同ホテルにて交流懇親会を開催。開催に先立ち、薩摩琵琶弾奏家 島津義秀氏(加治木島津家第13代当主)による薩摩琵琶の演奏が行われました。

 沈 壽官鹿児島支部副支部長の主催者挨拶、大宗匠、石原地区長の挨拶に続き、村岡安廣佐賀支部支部長(参事)による乾杯発声で開宴、大宗匠を囲んで参加者同士の交流の輪が拡がるひとときとなりました。

沈副支部長挨拶
石原地区長挨拶

 

村岡支部長乾杯発声

 次回の主管を務める沖縄支部 島袋支部長からの挨拶に続き、鹿児島支部 岩田英明副支部長の中締めにより宴はおひらきとなりました。 

島袋支部長
岩田副支部長

◇茶席(於・仙巌園) 
 和合の茶会開催に際し、仙巌園に茶席が設けられ、参加者はそれぞれの趣向を楽しみました。 

濃茶席(担当 鹿児島支部)
薄茶席(担当 鹿児島青年部)

◇徳島白菊特攻隊慰霊碑建立除幕式

 翌22日(日)午前9時15分より、鹿屋市の串良平和公園において太平洋戦争末期に旧徳島海軍航空基地で編成され大宗匠も所属していた徳島白菊特攻隊の慰霊碑(碑文:大宗匠)建立除幕式が行われ、大宗匠、鹿屋市 中西茂市長、海上自衛隊 鹿屋航空基地 大西 哲第一航空群司令、徳島白菊特攻隊の遺族らが参列しました。

平和祈念献茶式並びに旧海軍航空隊串良基地出撃戦没者追悼式


 午前10時より鹿屋市の串良アリーナにおいて平和祈念献茶式並びに旧海軍航空隊串良基地出撃戦没者追悼式を厳修。 
 大宗匠は第二次世界大戦彼我の戦没者をはじめ、戦争被害者の霊位への慰霊と世界の恒久平和を祈念し二碗(一碗は故森丘哲四郎氏愛用のお茶碗)を捧げられました。 


 その後、大宗匠、鹿屋市 中西茂市長の挨拶に続き、海上自衛隊 鹿屋航空基地 第1航空群司令 大西 哲氏による追悼のことば、遺族代表 相田博司氏による慰霊のことばがありました。代表献花の後、鹿屋女子高等学校3年 山﨑 梨沙子 さんによる平和へのメッセージ朗読があり、幕を閉じました。

中西市長 挨拶
大西群司令 追悼のことば
相田氏 慰霊のことば
山崎さん 平和へのメッセージ

 献茶式に際して、会場には鹿児島支部による呈茶席が設けられ、参列者へ一碗が呈されました。