裏千家学園外国人研修コース「みどり会」設立50周年記念行事

国際部・海外行事

 令和5年6月26日(月)から30日(金)まで、宗家をはじめ関係施設や市内各所においてみどり会設立50周年を記念した各種行事が開催されました。みどり会は1973年に設けられた裏千家学園茶道専門学校外国人研修コースの別称で、同会修了生のためのみどり会同窓会(UMAA)の会員63名が世界各国から集いました。

【千宗室家元ご講話】
 記念行事の冒頭のプログラムとして家元による講話が行われました。コロナ禍を契機に、茶道の太い根や幹に各服点やオンライン茶会という新たな枝が伸びたこと、G7広島サミットでの呈茶のエピソードなどに触れられ、「竹の節目のように、50周年というめでたい時にこそ一度立ち止まり、力を蓄え次の節目に向かって進んでいただきたい。それぞれの地域で新しい仲間を増やし、次世代へのパイプとなる後継者を育ててください」と締めくくられました。

【資料館見学】
 その後、茶道総合資料館副館長の伊住宗禮様が、同館の特別展「鵬雲斎の百年」の解説を行われました。鵬雲斎大宗匠にちなんだ展示を熱心に見学しました。

【同窓会ミーティング】
 同日午後、今後の同窓会の活動等を話し合うミーティングが行われました。冒頭ではみどり会同窓会の名誉会長である阪田万紀子様がご挨拶をされ、「久しぶりの日本で裏千家茶道の根本を見つめ直し、新たに得られた知識を皆さんの国に持ち帰り、それぞれの国らしい活動を展開していってください」とエールを送られました。

 その後、みどり会同窓会役員の司会進行によりミーティングが開始され、コロナ禍での活動の振り返りや、みどり会同窓会の今後の運営や企画について活発な話し合いが行われました。

【祝賀晩餐会】
 26日夕刻に催されたみどり会同窓会主催の祝賀晩餐会には千玄室大宗匠が出席。バグパイプやギターの演奏と共に、大宗匠の百寿を祝し楽茶碗と濃茶を模した巨大なケーキが登場しました。その後、大宗匠とみどり会の50年の歴史を振り返る写真や動画が上映され、和やかな雰囲気の中、親睦を深めました。

【宗家研修】
 27日(火)より2日間に分け、今日庵茶室拝観と茶道会館での実技講習が行われました。講習では、4グループに分かれ業躰より指導を受けました。

【聚光院、金毛閣参拝】
 29日(木)、参加者は大徳寺を参拝。聚光院では庭や茶室の拝観、歴代家元の墓参、金毛閣の拝観をしました。

【謝恩茶会】
 行事最終日である30日(金)、京都市国際交流会館にてみどり会同窓会主催の謝恩茶会が開催されました。大宗匠、千容子奥様、若宗匠、大谷宗裕様がご出席され、同窓会生は世界各国から持ち寄った道具を用いて、お世話になった方々にお茶を振舞いました。