一般社団法人 茶道裏千家淡交会 令和7年度 全国役員懇話会
令和7年11月14日(金)、ホテルオークラ京都において、全国から理事・監事、参事・参事補・特別参事をはじめ、名誉地区長・地区長、名誉支部長・支部長など208名が出席して開催されました。
全国役員懇話会は、宗家を中心に全国の地区・支部役員が親睦を深め、情報を共有する機会として開催しています。


冒頭、千 宗室会長、千 宗史理事長より挨拶がありました。
続いて総本部からの諸報告、先に開催された第53回理事会・参事会合同会議の報告がありました。
【第20回 茶道文化賞】
表彰式では、選考経過と授賞理由について、選考委員9名を代表して 小坂 敬選考委員(裏千家今日庵老分・今日庵理事・淡交会東京第五東支部支部長)から報告の後、千 宗室家元から各受賞者に表彰状、楯、副賞が贈られました。

《茶道文化賞》
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株式会社伊藤園取締役名誉会長。茶名 宗龍。
今日庵老分、淡交会関東第一地区地区長・東京第三西支部名誉支部長をお務めいただく傍ら、60年にわたり、緑茶の振興や茶文化に関わる方々の活動を支援してこられ、数寄者としても裏千家茶道に親しみ 社員の茶道修道の支援にも積極的に取り組んでこられていることが授賞理由として評価されました。
本庄八郎氏は、授賞式当日、ご自身が主催される行事で欠席のため、代理でご子息の伊藤園代表取締役副社長 本庄周介氏(淡交会東京第八東支部副支部長)がお受けになりました。


《茶道文化貢献賞》
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茶道資料館顧問。茶名 宗紘。
永年にわたり、茶道文化研究の第一人者として、多くの著作や講演活動により、学術的にも茶道文化の高揚に寄与してこられました。 自ら茶事茶会を行うことで、広く茶道文化の精神や魅力を伝えてこられたことも授賞理由として評価されました。


《茶道文化貢献賞》
◇ 学校法人

幼稚園から大学院までを擁する本年、創立130年を迎えた四国の総合教育機関。
昨年ご逝去された故村崎正人前理事長(元淡交会参事・四国地区副地区長・徳島支部支部長)の教育理念に基づき、本格的な茶室を設け、茶の湯を通じた日本の伝統文化に親しむ情操教育の場を提供してこられたことが授賞理由として評価されました。
授賞式には学校法人村崎学園 理事長 村崎文彦氏(淡交会徳島支部支部長)がご出席になりました。



【特別表彰】
淡交会近畿第二地区には、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)における迎賓館で地区内7支部を挙げ積極的に取り組まれた41日間の呈茶活動に際して、 特別表彰が家元から贈られました。
表彰には、本日出席の近畿第二地区副地区長 池田周弘氏(淡交会参事・大阪北支部副支部長)、田所伸浩氏(淡交会特別参事・大阪西支部支部長)、廣田元孝氏(淡交会監事・大阪南支部長)、樫畑直尚氏(淡交会参事・和歌山支部支部長)が登壇、代表して池田副地区長に賞状が手渡されました。

【家元卓話】
「父のこと」として、8月にご逝去された鵬雲斎宗匠との数々の思い出について話されました。出席者は皆、在りし日の鵬雲斎宗匠を偲んでおられる様子でした。

【呈茶席】
会議に先立ち、出席者の方々へ一碗が呈されました。
