唐招提寺献茶式

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― 伊住宗陽様奉仕 ―

 令和3年9月21日(火)、奈良市の唐招提寺において、千 宗室家元のご名代、伊住宗陽様奉仕による献茶式が執り行われました。

  同寺は南都六宗の一つである律宗の総本山です。唐から来日した鑑真和上が、天武天皇の皇子・新田部親王の旧宅地を朝廷より下賜され、天平宝字3年(759)に修行道場を開いたことに起源します。奈良時代建立の金堂や講堂の他、ご本尊の盧遮那仏(るしゃなぶつ)坐像、鑑真和上坐像など多数の国宝を有し、古都奈良の文化財としてユネスコの世界遺産に登録されています。

  毎年、中秋の名月の晩に営まれる「観月讃仏会」法要は新型コロナウイルス感染症対策として規模が縮小されましたが、献茶式は例年通り夕方6時から厳修されました。宗陽様は金堂内の点前座につき、濃茶二碗を謹点し、本尊である廬舎那仏坐像と名月に捧げられました。