第30回ひな祭り茶会

  裏千家学生茶道研究会
  評議員長 間 一紘

  平成29年3月3日(金)京都市左京区の下鴨茶寮において第30回ひな祭り 茶会を開催。裏千家学生茶道研究会加盟大学の男子学生の点前で招待児童と先生方、裏千家学生茶道研究会加盟大学の女子学生をもてなしました。
  裏千家学生茶道研究会は関西圏の23大学の茶道部が加盟し、茶道に対する学術研究と会員相互の交流・親睦を図ることを目的に活動しています。
  このひな祭り茶会は、下鴨茶寮先々代女将の佐治政子様が、戦争でひな祭りをお祝いできなかったご経験から、若い世代にひな祭りを楽しんでもらうとともに、日本文化を継承していって欲しいとの思いで発案、当研究会へお声掛けいただいたことにはじまります。その後、現オーナーの小山薫堂様にもその思いを引き継いでいただき、毎年開催させていただいております。
  今年は学校茶道に熱心に取り組まれているノートルダム学院小学校の4年生(38名)の皆さんをお客様に迎えました。同小学校は1954年の開校以来、 「可能性の開花」「世界的視野」「貧しい人を優先」を教育基本原理に、子ども達の「徳と知」を育むことを教育目標として掲げられ、正課の授業で茶道体験が行われています。
ノートルダム学院小学校の児童をご招待
  茶会のテーマは「桃花」。ひな祭りが桃の節句として行われているため、それを祝うものとしてふさわしいと思いこのテーマとしました。さらに、古くから女性(ひな祭りの主役)は、桃の花によって象徴されてきました。お客様にお越しいただくことで、茶席が桃源郷になりますように、との願いも込めています。
  当日は心地よい春の陽気に包まれ、絶好の茶会日和を迎えることが出来ました。緊張しつつも熱心に点前の様子を見る児童の姿が印象に残っております。皆さんとても行儀の良いお子さんばかりでした。

ひな祭り茶会担当メンバー

  これからも、このお茶会を通じて多くの子どもたちに、伝統文化であるひな祭りや茶道を身近なものとして親しんでもらえるよう一同精進して参るとともに茶道に対する学術研究や会員相互の交流・親睦を図りながら、当会の一層の活動の活性化に努めてまいります。