第8回沖縄・奄美大島・鹿児島交流茶会

和合の心をさらに広げて




  11月24・25日、沖縄・奄美大島・鹿児島交流茶会が、千 玄室大宗匠を迎え、鹿児島市において開催されました。8回を数える今回は、淡交会九州地区の後援のもと、3地区の会員以外に九州各地よりまた鹿児島県内の一般市民、ならびに学校茶道の学生・生徒らが多数参加。「和合の茶会」に加えて講演会と、鶴嶺神社献茶式・記念茶会が催されました。

  会場となった鹿児島市民ホールには、24日午後、学校茶道担当による呈茶席が設けられました。
午後2時より「和合の集い」。まず、記念講演として、鹿児島大学教授の原口 泉氏が「島津斉彬 篤子・小松帯刀―茶の湯の縁―」と題して講演されました。



原口氏の記念講演


  続いて、恒例となった「和合の茶会」。壇上には、淡交会3支部より沖縄支部の親泊一郎支部長、奄美大島支所の里見弘壽副支所長、鹿児島支部の島津修久支部長、さらには来賓方、3支部会員の代表者らが登壇。大宗匠が点じられた一碗を順服され、場内は和合の心に包まれました。

  引き続いて、大宗匠講演へと移り、大宗匠は「薩摩・琉球のお茶」と題して約50分話されました。


「和合の茶会」


大宗匠による講演 大宗匠へ御礼の言葉


  懇親会は城山観光ホテルにおいて、午後5時30分より。大宗匠を囲んで和やかに、また会員同士の懇親を更に深めて盛り上がりました。


和やかな懇親会





鶴嶺神社献茶式

  鶴嶺(つるがね)神社は、鹿児島市内の仙巖園内にあり、1869年、島津氏が廃仏毀釈後、神道に改宗し、先祖供養のために建立したもので、島津氏初代・忠久公以降歴代当主が祀られており、殊に十六代当主・義久公三女の亀寿が知られています。

  献茶式は25日午前9時より、神楽殿において執り行われました。大宗匠は、清々しい陽光を受けながら、濃茶、薄茶を謹点されご祭神に捧げられました。
  また、記念の茶席は、濃茶席(鹿児島支部担当)が秀成荘に、薄茶席(鹿児島支部青年部担当)が竹径亭に設けられ、「和合」の心とともに温かな一碗が呈されました。


献茶の儀


濃茶席


薄茶席