千 玄室大宗匠、杭州を訪問
−浙江大学「華光庵」茶室披きと記念講演会−

picture

  千 玄室大宗匠は平成28年11月23日(水)から25日(金)まで中国・杭州を訪問され、浙江大学に寄贈された「華光庵」茶室披きと記念講演会に臨まれました。

◇浙江大学「華光庵」茶室披き
  24日、大宗匠は9時30分からの茶室披きに先立ち、周 国富 元浙江省政治協商会議主席・中国国際茶文化研究会会長はじめ浙江大学関係者と面会。茶文化を通じた日中の文化交流について意見交換をされました。

picture
来賓代表と面会

  茶室披きには、片山和之 在上海日本国総領事夫妻、周 会長、袁 敏道 中国日本友好協会秘書長並びに羅 衛東 浙江大学副学長はじめとする大学関係者が多数出席。
  冒頭、羅 副学長の挨拶と片山 総領事による祝辞があり、続いて大宗匠が挨拶。大宗匠は「千 宗室家元により命名されたこの茶室の庵号は、中華の“華”に“光”です。この小さい茶室から中国の皆さんへ、お茶という光が広がっていくことを願っております」と茶室「華光庵」を拠点とした茶道文化の広がりに期待を述べられました。目録の寄贈に続いて、大宗匠と来賓並びに大学幹部による扁額除幕式が執り行われ、その後、大宗匠自ら初席の亭主を務めました。

picture picture
羅 副学長 片山 総領事

picture picture
大宗匠挨拶目録の贈呈

picture picture
「華光庵」扁額除幕一碗を呈される大宗匠

◇浙江大学との協力関係の締結式並びに大宗匠の記念講演会
  同日10時30分、臨水報告庁において、裏千家と浙江大学との茶道講座開設に向けた協定書の交換と大宗匠の記念講演会が行われ、400名を超える聴講者が集いました。
  はじめに羅 副学長から大宗匠に、この度の茶室披きと講演会実施に対しての謝意が述べられ、大宗匠と胡 炜 同大学教育基金会秘書長による協定書の交換が行われました。その後、袁 秘書長の祝辞がありました。黄 書孟 同大学発展委員会副主席から大宗匠に記念品が贈られました。

picture picture
羅 副学長挨拶協定書の交換

picture picture
袁 秘書長祝辞黄 副主席より記念品贈呈

  引き続き行われた記念講演会では、大宗匠が1979年の初訪中時の経験や中国での茶文化の広がりに触れながら、茶道を通じた友好交流の重要性に触れられ、聴講者は熱心に耳を傾けました。その後、大宗匠の解説で今日庵業躰部、裏千家淡交会北京・上海同好会会員がモデルを務め、茶道デモンストレーションが行われました。講演会終了後、「華光庵」にて一般参加者に一碗が振る舞われました。
picture picture

picture

◇大宗匠主催の北京・上海同好会夕食会
  茶室披き前日の夕刻には、北京同好会並びに上海同好会より参加したメンバーのため、 大宗匠主催の懇親夕食会が開かれ、和やかな交流の場となりました。
picture picture
袁 秘書長挨拶大宗匠を囲んで

戻る