千 玄室大宗匠、中国・泉州を訪問

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  千 玄室大宗匠は平成27年11月7日(土)より9日(月)まで中国福建省の泉州を訪問され、第14回アジア芸術祭内の第3回アジアフォーラム開幕式にて基調講演に臨まれました。

  8日、開幕式に先立ち、大宗匠は中国文化部 雒樹剛部長と芸術祭の主な来賓と会見されました。中国側からは李書磊 福建省委常務委員兼宣伝部長、丁偉 文化部副部長、李紅 福建省副省長、莫言 中国芸術研究院文学芸術創作院名誉委員長(ノーベル文学賞受賞者)らが同席。また、ピニット タイ王国元副首相・泰中文化促進委員会主席、バンディー ACD(アジア協力対話)秘書長、ホセイン バングラディッシュ文化部書記官、ボナード スリランカ内政文化部書記官、タマタン クエート大学管理経済学部教授など、アジア33ヵ国の代表らが同席しました。
  主催者を代表して雒部長が歓迎の意を表し、来賓代表のピニット元副首相の挨拶に続き、大宗匠は中国文化部からの歓迎に謝辞を述べられました。その後、大宗匠は雒部長へ自らお茶を点て、中国の代表者へ裏千家駐在講師より一碗が呈されました。思いがけない一服に、会場は和やかな雰囲気に包まれました。

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雒部長お茶を点てられる大宗匠

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記念撮影

  9日午前、泉州迎賓館開本楼での第3回アジアフォーラム開幕式にてピニット 元副首相、莫 名誉委員長に続いて大宗匠が基調講演をされました。大宗匠は、初めて茶道に接する聴講者のために簡単な茶道の歴史や背景、茶道には儒教でも大切にされている礼節の精神が含まれていることに触れ、「この会場はたくさんの自然、緑に囲まれていますが、グリーンは地球の中で一番大事な色です。グリーン色のお茶を通して、自然を大切にする心、一碗を勧め合い感謝すること、お互いを思い合う心を育むことができます。この精神が広まれば戦争のない平和な世界になる」と説かれました。講演後半には、主客、また客同士の関わりを例に挙げながら、裏千家職員による立礼式の盆略点前の解説をされ、聴講者は熱心に耳を傾けていました。

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