千 玄室大宗匠、ロンドン訪問

  千 玄室大宗匠は、日本馬術連盟会長としてロンドンオリンピック馬術競技参加選手の激励・応援、並びに時事通信社の要請で講演をされるため、7月25日(水)から8月1日(水)まで訪英されました。

  26日正午より、日本の時事通信社主催の「第355回ロンドントップセミナー」がロンドン市ポール・モールにある由緒ある会員制の会館インスティテュート・オブ・ダイレクターを会場に開催。大宗匠は、昼食をとりながら参加者と歓談された後、「一碗から平和」の演題で、一碗をもって世界平和を広めるために海外に出られるきっかけとなった自身の戦争体験や、日本の未来を担う現在の若者達がどうすれば世界に目を向け、羽ばたくようになるか、といった内容で講演されました。
  その後、淡交会英国協会(マーティン・バロウ会長)会員によるデモンストレーションの解説をされながら、日本の精神文化が凝縮している茶道を通して、国を問わず人と交わる時の心のあり方を「和敬清寂」や「仁義礼智信」等の話を交えて説かれました。
  このセミナーは、時事通信社が年に9回、在英国の日本企業・団体の主だった方々を対象に開催しているもので、今回は100名以上の方が出席して熱心に聴講しました。

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  27日、大宗匠は在英国日本国大使公邸を訪問、林 景一大使に淡交会英国協会名誉顧問の委嘱書を手渡されました。

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  25日から開催中のロンドンオリンピックの馬術競技は、ロンドン市内中心地より東へ車で1時間ほどの距離にある世界標準時で有名なグリニッジで行われました。普段は閑静な住宅が広がる町がこの時ばかりは駅から会場へと続く道は人の波で、さすがにヨーロッパ、特にイギリスでは馬術がとても人気の高いスポーツであることを感じさせるものでした。
  大宗匠は、競技の合間に日本オリンピック委員会の本部が置かれたジャパン・ハウスにてJOC主催のレセプションに出席、森 喜朗元首相、林 景一駐英大使や中田英寿元サッカー日本代表選手らと親しく歓談されました。別席ではJOCの要請にて呈茶席が設けられ、淡交会英国協会の会員らが一碗を呈しました。
  また、2020年の東京オリンピック招致委員でもある大宗匠は、今回のロンドンオリンピックのメイン会場(オリンピックパーク)を訪れるなど精力的に視察されました。


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