千 玄室大宗匠、韓国・中央大学校にて講演



  千 玄室大宗匠は11月3日(木)から6日(日)までソウルを訪問、中央大学校の要請で講演をされました。講演に先立ち、大宗匠は中央大学校 安国臣総長を表敬訪問されました。
接見には同大学の徐憲濟副総長、劉權鍾学長、日本語学科教授をはじめ、駐韓国日本国大使館の武藤正敏大使、兼原信克総括公使などが同席。安国臣総長は歓迎の挨拶とともに、大宗匠が大学に茶室設置をはじめ日本語学科の学生に奨学金を贈られたことなどの功績に対して謝意を述べた後、感謝状を授与されました。 picture
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安国臣総長から感謝状の授与

  講演は同大学内にある新築の講堂R&Dセンターで開催され、約350名の学生や茶道関係者が聴講しました。
  林瓚洙教授による開会の辞に続いて、挨拶に立たれた武藤大使は「政治的な外交は私達大使館が、心の外交は大宗匠が担ってくださっている」と大宗匠の文化交流を称えられました。
  続いて、「千玄室大宗匠特別奨学金」が大宗匠より学生5名に授与されました。この奨学金は平成21年大宗匠が同大学日本語学科に寄付をされた折に、大宗匠の篤志に報いるため大学が設立した基金で毎年数名の学生に授与されています。今回は大宗匠から直接授与されるとあって、学生達は大変緊張した面持ちでした。

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挨拶される武藤大使奨学金の授与

   ご講演は「日本茶道の精神と美意識」と題し、韓日文化研究院院長 朴銓烈教授の通訳により、茶道における総合文化の特徴である哲学性、宗教性、芸術性、倫理性、修道性をパワーポイントを使って分かり易く解説されました。また韓国には儒教の精神が残っており、和敬清寂を基本理念とする茶道が根付きやすい背景があると述べられました。初めて大宗匠の講演を聴講する学生たちはメモをとるなど熱心に耳を傾けていました。
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  講演の前後には淡交会ソウル協会が担当する呈茶席が設けられ、参加者に一碗が呈されました。
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