千 玄室大宗匠、中国・大連を訪問
淡交会大連同好会10周年、 大連外国語学院茶室披き



  千 玄室大宗匠は茶道裏千家淡交会大連同好会(海外協会)10周年記念行事並びに大連外国語学院での茶室披きのため、4月10日から12日まで中国・大連を訪問されました。

  4月10日、大連周水子空港にて根岸和時・在瀋陽総領事館大連駐在官事務所所長、王 玲傑・大連市外事弁公室副主任、劉 舫・同処長、孫 玉華・大連外国語学院学長、劉 利国・同日本語学院院長、岡本忠士・茶道裏千家淡交会大連同好会会長らの出迎えを受けられた大宗匠は、夕刻から大連シャングリラ・ホテルにおいて催された大連同好会10周年記念行事に臨まれました。


     大連同好会10周年記念茶会


大連外国語学院学生を激励大連同好会会員たちと


  10周年の慶事に大宗匠から寄贈された染筆軸「和敬清寂」、茶杓「和の友」を使用しての記念の茶席には、根岸和時所長、王 洪俊・大連市外事弁公室主任、黄 達忠・大連市旅游局副局長、于 涛・大連市対外貿易経済合作局副局長、孫 玉華学長、劉 利国院長、丁 義貴・大連外国語学院国際交流センター長、岡本忠士・茶道裏千家淡交会大連同好会会長、香椎文隆・同前会長、三根伸太郎・ジェトロ大連事務所長等大連市、在留邦人の要路の方々、茶道裏千家淡交会北京同好会、天津同好会、香港協会の有志会員、大連外国語学院で茶道を学ぶ学生ら100名を超える方々を迎え、心づくしの一碗が呈されました。
  その後千玄室大宗匠による祝賀晩餐会も催され、交流、懇親を深める和やかに行事となりました。


大連同好会発会10周年記念晩餐会


  翌11日、千 玄室大宗匠は、夏 徳仁・大連市長と会見。王 洪俊・大連市外事弁公室主任、王 玲傑・同副主任、江 崇浩・大連市文化局副局長、孫 玉華学長、根岸和時所長、岡本忠士会長が同席しました。席上、夏市長は大宗匠の中国との文化交流に果たした功績を高く評価されました。


夏 徳仁・大連市長と会見


孫 玉華大連外国語学院学長大宗匠に名誉教授の証書が授与


  11日午後、大宗匠はじめ孫 玉華学長、趙 忠徳・大連外国語学院副学長、王 玲傑・大連市外事弁公室副主任、曲 維・中国日本語教育研究会副会長(遼寧師範大学副学長)、杜 鳳剛・大連日本学友会会長、根岸和時所長、日野 昭・大連日本商工会会長代理、三根 伸太郎氏らの来賓、学生代表、茶道裏千家淡交会北京同好会・天津同好会・香港協会の有志が参列する中、千 宗室家元により「吟風庵」と命名された茶室披きが行われました。
  茶室は、大連外国語学院が新校舎に移転するにあたり、茶道授業の一層の充実を図るため大宗匠の発案により新校舎に茶室を寄贈することとなり、京都から大工が派遣され、建築していたもの。

  冒頭、孫玉華学長から、千玄室大宗匠の茶道を通じての交流活動とその功績を称え、名誉教授の証書が授与されました。






  その後、新校舎10号館1階合同教室において、千 玄室大宗匠は大連外国語学院の教職員、学生約300名を前に「茶の精神」と題する記念講演と茶道デモンストレーションを行われました。


  記念講演と茶道デモンストレーション





  2泊3日という短い滞在でありましたが、大連での更なる茶道普及に大きな契機となる訪問となりました。