千 玄室大宗匠、中国を訪問
北京大学日本文化祭にて特別講演


北京大学日本文化祭 北京日本学研究中心


  千 玄室大宗匠は3月15日から21日まで中国を訪問され、天津商科大学裏千家茶道短期大学卒業式並びに北京大学での特別講演会等の行事に臨まれました。

  3月16日、大宗匠は天津商科大学裏千家茶道短期大学第7期卒業式にご臨席。17日に北京へ移動され、翌18日より北京日本学研究センターでの覚書調印式、孫家正文化部部長表敬、中国中央テレビ局の番組「TOP TALK」のインタビュー収録、北京大学での茶道紹介行事等と帰国されるまで多忙なスケジュールをこなされました。

  北京日本学研究センターは日本の政治・経済・文化を専門に研究する大学院大学で、本年9月から開講される「茶道裏千家・日本伝統文化論」において千 玄室大宗匠が講師に就任されるにあたり、この度覚書を調印することになったもの。覚書に調印された大宗匠は「日中間の文化・学術交流とこの研究センターの基礎に貢献出来れば幸いです」と挨拶されました。


  覚書に調印される大宗匠と北京日本学
  研究センター日本側主任・代田智明氏


  また、「TOP TALK」のインタビュー収録は、孫家正文化部部長自らが、大宗匠の同番組出演を中国中央テレビ局(日本ではNHKにあたる)に働きかけたもの。これまで訪中されたアナン国連事務総長、クリントン米大統領、ブレア英首相等政治、経済界の国際的指導者が多数出演しているものの、文化界からは初めての出演となりました。


「TOP TALK」のインタビュー収録 出演者の芳名録に記帳される大宗匠


  3月18日午後、大宗匠は北京大学日本文化祭にて「日本茶道と世界平和」と題する特別講演をされ、「茶道とは人間の生きる道を学ぶもの、相手を思いやり、心と心の交流をはかるものです」と語られるとともに茶道デモンストレーションを行なわれました。会場では立ち見が出るほどの学生が聴講、また林鈞敬・北京大学副学長、劉金才・日本研究所所長、阿南惟茂特命全権大使夫人、井出敬二日本大使館公使も同席され茶道への関心の高さが窺えました。


大宗匠は北京大学日本文化祭にて「日本茶道と世界平和」と題して特別講演




初めての抹茶に感激の学生たち