千 玄室大宗匠 中国を訪問
―中国語版著書の出版記念式典、北京大学日本文化研究所顧問就任式に出席―




  千 玄室大宗匠は11月3日〜7日まで中国上海市及び北京市を訪問、著書「茶の心」中国語版の出版記念式典、北京大学日本文化研究所顧問就任式等の諸行事に臨まれました。

  11月5日(水)、大宗匠は北京の中国芸術研究院にて「茶之心」出版記念式典に臨まれました。これは前年に王 文章同院常務副院長等代表団が訪日した折に同書出版の要請を受け、そして本年春に大宗匠が中国芸術研究院芸術顧問に就任されてから初の同院との共同事業として実現したもの。
  午後2時からの式典では王 文章常務副院長、張 慶善副院長はじめ中国芸術研究院関係者の他劉 徳有・中国対外文化交流協会常務副会長、丁 偉・中国文化部対外文化連絡局長等多数の対日・裏千家関係者の出席があり、「茶之心」が初披露。午後5時30分からは長富宮飯店にて出版記念祝賀宴が行われ、200人を超える方々が参集、「茶之心」出版を祝いました。
  祝賀会場前のロビーには呈茶席が設けられ、天津商科大学裏千家茶道短期大学生が出席者に心のこもった一碗のおもてなしを致しました。


出版記念式典で挨拶される大宗匠 大宗匠著書中国語版『茶之心』


『茶之心』出版記念祝賀宴 裏千家短大生が祝宴出席者に呈茶





  翌6日(木)、北京大学日本文化研究所顧問並びに同中日青年交流会名誉顧問授与式が大学臨湖軒において行われ、林 鈞敬・北京大学副学長より大宗匠に招聘書が授与されました。授与式には孫 宗光日本文化研究所名誉所長、劉 金才同研究所長、于 文竹中日青年交流会長等の大学関係者が出席。北京大学は中国の最高学府であり、その日本文化研究所における日本人の顧問就任は大宗匠が2人目となります。
  また、茶道を通じての日中友好交流を促進するために学生団体である中日青年交流会からも名誉顧問就任の要請があり、併せてこの度就任されました。


北京大学日本文化研究所顧問並びに同中日青年交流会名誉顧問授与式


  大宗匠にはこれらの行事に出席された他、張 懐西全国政治協商会議常務副主席や趙 啓正中国国務院新聞弁公室主任、趙 維綏中国文化部副部長との会見にも臨まれ、短い滞在日程の中、裏千家と中国の交流をより一層深められました。


張 懐西・全国政治協商会議常務副主席 趙 啓正・中国国務院新聞弁公室主任 趙 維綏・中国文化部副部長