千 玄室大宗匠 韓国を訪問
〜韓国・中央大学にて特別講演〜


大宗匠は会場を埋め尽くす600人の聴衆を前に特別講義


  千 玄室大宗匠は9月22日(月)から24日(水)まで、客員教授を務められている韓国・中央大学での講演のため、韓国・ソウルを訪問。

  9月23日(火)午前に大宗匠は金 大中前大統領を私邸に訪問。大宗匠が金氏の大統領就任間もない1998年9月、韓国大統領官邸(青瓦台)を訪れ日韓両国の文化交流の重要性について会談。その後、日韓文化交流会議、ワールドカップの共同開催等と両国国民の相互理解は一気に進展、金氏と文化交流の意義について話し合う機会となりました。

  同日午後、大宗匠は中央大学で茶道紹介に臨まれました。
同学到着後、朴命洙総長を表敬。朴総長からは2001年以来3年連続となる茶道紹介行事を通じてますます緊密となった裏千家との関係を今後も大切にしていきたいとの期待が示されました。

中央大学アートセンター



朴命洙総長と


  続いて、アートセンターへ移動、大宗匠は『日本茶道の現代的意味』のテーマで約1時間にわたり講演。同学学生だけでなく、他大学の日本研究者ら600人を超える聴衆を前に千 玄室大宗匠は、時に韓国との関わりに触れながら、茶道の精神、現代における茶道の重要性を語られました。

  続いて、茶道デモンストレーションに移り、大宗匠は点前所作の意味、茶の雰囲気を懇切丁寧に解説、また学生からの熱心な質問にも答えられ、年々高まる若者の日本文化を理解しようとする気迫を感じさせるものがありました。
  今回初の試みとしてアートセンター・ロビーに呈茶席を設え、約450人を超える学生が一碗のお茶を味わいました。


質問一つ一つに丁寧に答えられる大宗匠


茶道デモンストレーションを解説される大宗匠


講演後、呈茶席では大勢の学生たちが茶道を初体験