千 玄室大宗匠 オーストリアを訪問
和やかに茶道紹介




  千 玄室大宗匠は、6月18〜26日、オーストリアを訪問され、ウィーンにあるシェーンブルン宮殿で茶会を催されたほか、ウィーン大学での公開講座に臨まれました。
  ハプスブルグ帝国の夏の宮殿として知られるシェーンブルン宮殿は、4年前に日本庭園を復元。そこで日本のお茶を楽しんでもらおうとの声が高まり、大宗匠が招かれて実現したもの。
  20日、宮殿「白金の間」に茶席が設えられ、連邦議会副議長、駐オーストリア・ドイツ大使夫妻はじめ賓客約40人が参席。大宗匠が点前を披露、「将来は日本庭園に茶室を造り、こうしたお茶会を催したい」と話されました。
  橋本 宏日本国大使主催の昼食会が大使公邸において催された後、夕刻より宮殿内日本庭園において、業躰部裏千家ヨーロッパ出張員による茶道紹介が行われ、多数の市民が興味深そうに見入っていました。
  23日は、ウィーン大学において公開講座。大宗匠による「茶道」と題する講演のほか、茶道デモンストレーションが行われ、大学関係者、学生ら500人程が聴講。大宗匠は茶道の心を分かりやすく示され、聴衆は日本の伝統文化に魅了されていました。

ウィーン大学公開講座 シェーンブルン宮殿日本庭園にて茶道紹介