日本青年会議所全国茶道同好会「全国のつどい」
−千 宗室家元が講話−


  6月8日(土)、日本青年会議所(JC)全国茶道同好会「全国のつどい」が宗家と京都東急ホテルを会場に開催され、千 宗室家元が講話をされました。
  「全国のつどい」は3年に1度、全国各地の茶道同好会及び茶道事業を展開する各地のJCの連絡調整機関である全国茶道同好会連絡協議会が主催し、各地のメンバー同士の懇親を深める目的で開催されています。今回は、前回より多い100名が一堂に会しました。




  平成茶室での呈茶、茶道会館での代表者会議に続き、京都東急ホテルにおいて、家元の講話と懇親会が行われました。




  家元は講話の中で、「玉石混淆という言葉がありますが、玉と石が一緒にある、と言ってしまうとその距離は縮まりません。最初から玉のように生まれてくる人はいません。どんな石でも、磨いて磨いていけばその人の身にかなった玉になるはずです」と、自己陶冶の大切さを話されました。続いて、茶道同好会の役割として「最初からすらすらとお茶のできる人はいません。先ずは、点てていただいたお茶を一所懸命飲む。お軸が読めなくても、花の種類が分からなくても、招いてくれた亭主が一所懸命努力してくれたんだ、という想いをしっかりと受けとめること。茶道を通じて、そういう心構えを身につけることが出来れば、その人の人生を全うできるのではないかと思います」と語りかけられました。