千 宗室家元がパネルディスカッションに出席
「明日の京都」ビジョン 府民交流会




  10月11日、千 宗室家元は京都商工会議所講堂において開催された京都府主催「明日の京都」ビジョン府民交流会のパネルディスカッションに参加されました。
  このパネルディスカッションは、京都府が現在策定中の「明日の京都」ビジョンを題材に、パネリストの各氏が京都の現状、課題、対応方向を語り、府民にその内容を知ってもらうことを目的に開催されたもので、京都府民約350名が参集しました。




  十倉良一氏(京都新聞社論説委員長)がコーディネーターを務め、パネリストとして家元、山田啓二京都府知事、門川大作京都市長、立石義雄京都商工会議所会頭の各氏が10年、20年先の京都の未来の理想とそれを実現するための方策について活発に意見が交わされました。



十倉良一京都新聞社論説委員長 山田啓二京都府知事


門川大作京都市長 立石義雄京都商工会議所会頭


   「明日の京都」づくりに向けて、京都は何を変え、何を守っていかなければならないかという討論の中で、家元は「守ってこそ変えるものが見つかります。はじめに変革ありきでは粗探しになってしまい、不必要な無駄である“浪費”だけでなく、必要な無駄である“ゆとり”も削ぎ落としてしまうかもしれません。変えることが先ではなく、まずは今あることを守るのが大事なのです」と話され、また「京都の遺産をどう運用し、どのように次の世代に渡していくかが重要です。それぞれの町に住んでいる人間が、自分の目の届く範囲で地域の遺産とは何かを考えることで、より良い町になっていくのではないでしょうか」と述べられました。