第53回冬期講習会 開講
―素直な気持ちで学ぶ姿勢を大切に―




  2月21日から27日までの7日間、宗家において第53回冬期講習会が開催されました。
  初日は午前9時より茶道会館にて開講式。千 宗室家元は、禅語「牛飲水成乳」を引いて「何かを学ぼうとする人が集まる場所は、清らかな水をたたえている泉のようなところです。素直な心でその水を飲めば滋養溢れるミルクとなり、邪悪な心をもってその水を飲めば蛇の毒のようになります。自分のために良い乳が出せるよう、素直な心で励んでください」と挨拶されました。
  受講者を代表して奥平宗朱氏(北九州支部)が誓いの言葉を述べた後、早速割稽古から実技講習が始まりました。


誓いの言葉 実技講習


  講習会では、業躰方の指導のもと7日間で、小習事、四ケ伝、七事式、行台子、真台子まで進みました。また、朝礼には大宗匠も出座され、受講者を激励。さらに、家元より三回の講話、課外講座として千家十職の土田友湖氏、黒田正玄氏による講義、早朝坐禅、大徳寺拝観等が行われました。




土田友湖氏 黒田正玄氏


  最終日の27日午後3時からの閉講式では、家元が受講者代表の遠藤宗久氏(岡山支部)に修了証を、岡部宗喜氏(横浜支部)に学校茶道教授者適格証を授与。最後に受講者を代表して中島宗眞氏(函館支部)が宗家で学んだ七日間を振り返りながら謝辞を述べ、講習が修了。受講者はさらなる精進を誓って帰路につきました。


修了証の拝受 学校茶道教授者適格証の拝受


受講者代表の謝辞