第52回冬期講習会 開講
自分と真摯に向き合いながら




  2月21〜27日、宗家において第52回冬期講習会が開講され、日本全国をはじめ海外からの裏千家同門72人に加え、海外出張所駐在員、裏千家学園茶道専門学校研究科の学生が参加しました。
  21日午前9時より、茶道会館において千 宗室家元出席のもと、開講式が行われました。
  家元は、「一人ずつが自分と真摯に向き合うよう講習に臨んでいただきたい」と、講習に向かう姿勢を話されました。
  受講者を代表して川端宗邦氏(淡交会三重南支部)が「誓いのことば」を述べ、早速講習が始まりました。




  1週間の講習は、お辞儀のしかた、帛紗捌きという基本に始まり、小習事、四ケ伝、七事式、行台子、真台子までの課目の実技に加え、早朝坐禅、課外講座として、家元、大宗匠より講話、千家十職の土田友湖氏、黒田正玄氏による講義、大徳寺拝観などが行われました。
  寒暖差の激しいこの時季、受講者らは日々の気候の変化も糧にしながら、所作を一つひとつ確かめるように己に向き合い、真剣に課目に取り組んでいました。


実技講習


講話される家元 大宗匠講話


  27日午後3時から閉講式が行われました。
  家元より、受講者を代表し伊藤宗智氏(宮城支部)が修了証を、朝田宗昌氏(奈良支部)が学校茶道教授者適格証を拝受。
  家元は挨拶で、「自分で見聞きしたことを新しい知識とするには、余白が必要です。心にゆとりをもって、さらに稽古に臨んでいってください」と励ましの言葉を贈られました。最後に、下川宗照氏(北九州支部)が充実した講習を振り返り、晴れ晴れとした表情で謝辞を述べ、修了しました。


修了証授与

受講者代表より謝辞