第51回冬期講習会 開講
関門をくぐり歩みを進めて




  2月21〜27日、宗家において第51回冬期講習会が開講され、日本全国をはじめ海外からの裏千家同門70人に加え、パリ・サンフランシスコ・ソウル出張所員、裏千家学園茶道専門学校・研究科の学生が参加。暖かな陽気となった21日午前9時より、茶道会館において千 宗室家元出席のもと、開講式が行われました。
  家元は、「講習という一つの関門を開けただけでは何もならない。皆さん方の歩む茶の道はそこから踏み出す一歩一歩にかかっています。有意義な1週間となるよう取り組んでください」と、講習に向かう姿勢を話されました。
  受講者を代表して伊藤宗智氏(庄内支部)が「誓いのことば」を述べ、早速講習が始まりました。




  講習は、1週間で基本点前から小習事、四ケ伝、七事式、行台子、真台子までの課目が盛り込まれていますが、最初はまずお辞儀のしかた、帛紗捌きという基本から。
  家元はじめ業躰方の指導のもと、受講者らは基本となる所作を一つひとつ確かめながら真剣に点前に臨んでいました。


実技講習



講話される家元

早朝坐禅 黒田正玄氏 大西清右衛門氏

さらに、早朝坐禅や課外講座として、家元による講話、千家十職の黒田正玄氏、大西清右衛門氏による講義、大徳寺拝観などが行われました。
  最終日27日午後3時より閉講式。
  家元より、受講者を代表して井櫻宗幸氏(八幡浜支部)が修了証を、佐藤宗良氏(筑豊支部)が学校茶道教授者適格証を拝受。
  家元は挨拶で、「更参三十年」を引かれ、師弟関係の有難さを語られながら更なる修道へ励ましの言葉を贈られました。最後に、大塚宗敦氏(東京第八南支部)が「私たちの今日の心の中は宝物で一杯に膨らんでいます。それを今後の修道に必ず生かしてまいります」と答辞。受講者たちの晴れやかな表情が何より講習の充実ぶりを物語っていました。


修了証授与 答辞