第27回春期講習会

爽やかに修道の3日間




  4月6〜8日の3日間、宗家において春期講習会が開講、日本全国から48人の受講者が参加しました。
  千 玄室大宗匠が出席され、6日午前9時から茶道会館において開講式が行われました。
  大宗匠は、「短期間ではありますが、十分に基礎を学んでください。人間は生きている限り学ぶ姿勢が大切であり、自分が学んでこそ人に教えられるようになります」と挨拶され、受講者を激励。
淡交会高知支部の山崎宗陽氏が誓詞を述べ精励を誓いました。


大宗匠挨拶 誓詞を受けられる大宗匠


  開講式の後、受講者は早速各班に分かれて講習に入りました。3日間の課目は、基本点前から小習事・四ヶ伝・花月が行われ、受講者らは真剣な表情で基本の所作を繰り返していました。


御祖堂参拝へ


  初日午後4時からは、家元による座学が行われ、家元は、講習で行われる点前について、こと細かにわかりやすく語りかけられました。





閉講式


挨拶される家元 受講者代表より答辞


  閉講式は8日、家元が出席されて行われ、家元より福山支部の遠藤宗英氏に修了証を、東京第六東支部の長谷川宗佳氏に学校茶道教授者適格証を授与。
  挨拶された家元は、「修了証はゴールではなく、新たな一歩を踏み出すための杖のようなものです。この講習は一つの大きな関門だったでしょう。これから毎日毎日生きていく上で小さな関がたくさんあります。その一つひとつを乗り越えていく努力の積み重ねがいつしか大きな意味を持つのです」と、さらなる修道へ励ましの言葉を贈られました。
北九州支部の奥平宗朱氏が受講者を代表して答辞を述べ、3日間の充実した講習を謝しました。