宗旦350年忌法要記念茶会
―宗旦居士の遺徳を偲び1600人が参会―



  深秋の11月19・20日、大徳寺聚光院において、千家三代・宗旦居士の350年遠忌の法要ならびに記念茶会が催され、国内外より1600人を超える同門社中が参列しました。

  19日には聚光院本堂において法要が行われました。親族、今日庵老分顧問はじめ今日庵、淡交会役員方、宗家直門稽古者、このほか日本・海外の淡交会支部代表、学校茶道を学ぶ大学生の代表も加わり約250人が参列しました。




  午前9時30分、まず、千 宗室家元がお茶湯の儀を厳修、謹点された濃茶の一碗目は千 玄室大宗匠の手で宗旦居士の墓前に捧げられました。続く、二碗目は千 明史氏により堂内の居士位牌へ供えられ、参列者も合掌。
  その後、聚光院住職の小野澤虎洞師が入堂、法要が始まりました。読経の中、大宗匠、家元はじめ参列者の代表が焼香、宗旦居士の遺徳を偲びました。








  最後に、宗家方が挨拶に立たれ、家元は、参会の御礼とともに「宗旦居士が大成された侘び茶の心に叶うよう、今後とも精進してまいりたい」と侘び茶への思いを話されました。


  大徳寺山内には記念の茶席が5席設けられました。
●今日庵席(濃茶)  於・総見院


●老分席(濃茶)    於・芳春院


●大松美術館席(薄茶) 於・三玄院


●業躰席(薄茶)    於・黄梅院


●直門席(薄茶)    於・高桐院


  参会者は、秋色深まりゆく山内の風情とともに、侘びに徹された宗旦居士の遺徳を偲ぶ趣向を味わいながらゆっくりと各席を巡っていました。