第93回夏期講習会(第2班)
残暑をも糧に修道の1週間




  8月21日より夏期講習会(第2班)が開講し、日本国内はじめアメリカ・ロサンゼルスより同門社中72人が受講。初日午前9時より、千 宗室家元、千 玄室大宗匠が出席され、茶道会館において開講式が行われました。

  千 玄室大宗匠より、「志を立てた以上、目に見えない修行の頂をめざしていかねばなりません。頭の先から爪先までお茶で満たすよう、7日間精励してください」との言葉がありました。
  千 宗室家元は、「一人ひとりにとって有意義な講習であるよう願っています。茶の湯の源に来たと思い、肩の荷は一旦下ろし素直な気持ちで臨んでください」と激励されました。
  受講者を代表し岡田宗温氏(淡交会今治支部)が誓いの言葉を述べ、早速講習が始まりました。



誓いの言葉




  講習は27日まで、割り稽古から真台子、七事式までの実技課目に加え、家元、大宗匠より講話、課外講座として早朝坐禅、十職による講義(土田友湖氏、樂吉左衞門氏)、大徳寺拝観が織り込まれました。


大宗匠講話



講話される家元


  受講者らは、厳しい残暑も糧としつつ、基本の所作を繰り返しながら、己の課題に対してひたむきに取り組んでいました。

  閉講式は27日午後3時より。千 宗室家元より、野垣宗珠氏(ロサンゼルス協会)に修了証を、伊藤宗弥氏(東京第二西支部)に学校茶道教授者適格証を授与。
  家元はご挨拶で、「生きていく限り進んでいく道に終りはありません。それぞれがプロに相応しい茶人となるよう努力していってください」との言葉を贈られました。
  森口宗栄氏(高岡支部)が謝辞で、講習で得たものを心に留めつつ更なる修道を誓い、それぞれの帰途につきました。


修了証授与受講者代表の謝辞