第27回 今日庵訪問


  裏千家茶道を学びはじめた新入門者、淡交会新入会者を対象に「今日庵訪問」事業が平成27年10月31日(土) 午前と午後に実施され、全国から合計80名の参加者が兜門をくぐりました。




◇開式 (茶道会館 大広間)
  開式では、倉斗宗覚業躰が「宗家は長期にわたる解体修復工事が行われていますが、今日は御家元の特別なお計らいにより、限られた箇所ですが茶室へもお入りいただきます。皆さんは目的を持って入門されたわけですから、今日は、何事にも一期一会の心持で、五感を研ぎ澄まし、宗家の空気を感じていただきたい」と挨拶。
  開式後、参加者は2班に分かれ、薄茶席、茶室拝観、点心席にて今日庵業躰より心づくしのもてなしを受けました。



午前の部 午後の部


◇兜門・露地〜平成茶室へ



◇薄茶席 (聴風の間)
  炉開きや茶席の設えの説明、道具や取り合わせの拝見の仕方など、説明をうけながら一服。





◇茶室拝観
  各茶室を丁寧な説明を受けながら拝観。参加者からの質問も多く聞かれました。



◇点心席 (看月の間)
  一献の後、懐石と点心の違い、点心に添えられた「つぼつぼ」の意味など、解り易い説明を受けながらの点心席。





◇集合写真
【午前の部】



【午後の部】





  また、希望者を対象に大徳寺聚光院の利休居士墓参と方丈、茶室の拝観の機会も設けられました。
  参加者からは、「業躰先生方の説明は、初心者向きに解り易い言葉でしてくださるので、一つずつ納得しながら聞くことができました。同時に自身の勉強不足を痛感しました。早くお稽古に行きたくなりました」との声が聞かれ、それぞれ修道への決意を新たにした様子でした。

  来年度の「今日庵訪問」事業は、工事の状況により未定です。詳細が決まりましたら、淡交タイムス及び当ホームページにてご案内します。