第10回 裏千家「今日庵訪問」


  裏千家では、新入門の方を対象として「今日庵訪問」事業を開催しておりましたが、本年度より淡交会新入会者にも枠を広げ、実施する運びとなりました。

  清々しい五月晴れに恵まれた5月15日(土)、第10回「今日庵訪問」が実施され、午前の部44名、午後の部45名が参加しました。




  開式にあたり、倉斗宗覚業躰から、「お家元の特別なお計らいにより、普段は業躰しか入れない利休御祖堂にも特別にお入りいただきます。初めてのことばかりで全部は覚え切れないと思いますが、宗家の雰囲気を心で感じていただき、今回心に残ったものをしっかりと地元の社中に持って帰ってお稽古を続けていただきたい」と挨拶。また、今日庵柴田正博執事より新入門、新入会のお祝いが述べられ、「新入門、新入会された皆さんは今、利休道歌にある『はぢをすて人に物とひ習ふべし 是ぞ上手の基なりける』の心が大事なのです。人が失敗しても笑わずに、真摯な気持ちで接してください。今日は業躰先生方に沢山質問をして修道の糧としてください」との案内が行われました。


倉斗宗覚業躰挨拶


開式 閉式


  午前の部・午後の部とも参加者は2班に分かれ、それぞれ利休御祖堂参拝並びに茶室の拝観、薄茶席(於 抛筌斎)、点心席(於 茶道会館大広間)で各業躰より丁寧な説明を受けました。


兜門から大玄関へ


◇薄茶席
  薄茶席では、この日が、葵祭でもあることから、葵祭の趣向を感じられるような取り合わせに参加者の関心が一層高まった様子でした。





◇茶室拝観
  利休御祖堂参拝後、各茶室を丁寧な説明を受けながら拝観。




◇点心席
  点心席では、本懐石の道具から、点心のいただき方などを易しく説明いただきました。





◇集合写真

午前の部

午後の部


  当日は、希望者を対象に大徳寺聚光院の方丈と茶室の拝観、利休居士墓参の機会も設けられました。
  第11・12回「今日庵訪問」事業はそれぞれ本年9月・10月に実施予定です。日時・申込方法等の詳細は、淡交タイムス6月号「裏千家グラフ」及び当ホームページにてご案内します。