令和2年庚子歳 今日庵東京初釜式




  令和2年(かのえ)()歳の今日庵初釜式が、京都に続いて1月16日(木)より東京都新宿区市谷加賀町の裏千家東京道場において始まりました。

  式場となった東京道場「咄々斎」の床には、京都の初釜式と同様に正親町天皇の御宸翰、伝来の利休端ノ坊写 仙叟在判の花入に曙椿と鶯神楽、さらには結柳、春日台に神鈴という嘉例のしつらえで賀客方を迎えました。
  初日午前9時30分からの第一席には、高村正彦元自民党副総裁夫妻、菅 直人元内閣総理大臣、森まさこ法務大臣、加藤勝信厚生労働大臣、竹本直一内閣府特命担当大臣、そのほか衆議院議員の石原伸晃氏、参議院議員の世耕弘成氏をはじめ多数の衆参両院議員や今日庵老分方などが席入りされました。




  千 宗室家元が「福禄寿三ツ重茶碗」に練られた濃茶を千 敬史様が正客の高村元自民党副総裁に取り次がれ、連客方もゆっくりと年初めの一碗を順服されました。また、伊住宗陽様、伊住禮次朗様はじめ宗家方がお運びをされました。

  続いて家元、千 玄室大宗匠はじめ宗家方が揃って年頭の挨拶をされました。




  「翔鳳の間」の祝膳席では、千 容子家元夫人、伊住弘美様はじめ夫人方が賀客方をもてなされました。また、東京道場2階に設けられた薄茶席では、賀客方は新年を寿ぐ取り合わせで一碗を楽しまれました。






  初日は国会議員、行政・経済・文化など各界知名士、各国大使・公使、神社仏閣関係者、裏千家同門はじめ約510名が来庵。和やかに賀詞を交わしながら行き交う来庵者で東京道場周辺は華やかな雰囲気に包まれました。東京での初釜式は1月19日まで4日間にわたって催され、約2,200名の方々が来庵される予定です。