平成26年甲午歳 今日庵東京初釜式
―京都に続いて、東京でも和やかに―




  平成26年甲午歳の今日庵初釜式が、京都に続いて1月16日より東京都新宿区市谷加賀町の裏千家東京道場において始まりました。

  式場の「咄々斎」は、正親町天皇の御宸翰、伝来の利休端ノ坊の花入に曙椿と鶯神楽という新年のしつらえで、賀客方を迎えました。
  初日午前9時半からの第一席には、安倍晋三内閣総理大臣、福田康夫元内閣総理大臣、鳩山由紀夫元内閣総理大臣、菅 直人元内閣総理大臣、石原伸晃環境大臣、根本 匠復興大臣、渡辺喜美みんなの党代表、保利耕輔元自治大臣、小坂憲次元文部科学大臣、塩崎恭久元官房長官、野田聖子自由民主党総務会長、松本剛明元外務大臣、多数の衆参両院議員や今日庵老分方など63名が席入りされました。

  千 宗室家元が「福禄寿三ツ重茶碗」に練られた濃茶を千 敬史様が正客の安倍総理に取り次がれ、連客方もゆっくりと年初めの一碗を順服されました。また、伊住公一朗様、伊住禮次朗様はじめ宗家方がお運びをされました。






  続いて千 玄室大宗匠はじめ宗家方が揃って挨拶され、家元は「東京オリンピックもございますが、それに向けて文化の力で何かお手伝いできることがあれば、総力をあげて努力をしてまいりたいと存じますので、ご指導いただきますようお願い申し上げます」と述べられました。




  「翔鳳の間」に設けられた祝膳席では、家元夫人、千 万紀子様はじめ夫人方が賀客方をもてなされました。また、東京道場2階に薄茶席が設けられ、賀客方は新年を寿ぐ取り合わせで一碗を楽しまれました。






  初日は、国会議員、行政・経済・文化など各界知名士、各国大使・公使、神社仏閣関係者、裏千家同門はじめ約600名が来庵。和やかに賀詞を交わしながら行き交う来庵者で東京道場周辺は華やかな雰囲気に包まれました。東京での初釜式は1月19日まで4日間にわたって催され、約2400名の方々が来庵される予定です。