平成26年甲午歳 今日庵初釜式

―厳かに、和やかに　新春を祝って―

1月7日(火)、京都において平成26年甲(きのえ)午(うま)歳の今日庵初釜式が始まりました。  　式場となった「平成茶室　聴風の間」の床には、嘉例により正親町天皇の御宸翰が掛けられ、伝来の竹花入・利休端ノ坊には椿と鶯神楽、さらには結柳、神鈴が荘厳され賀客方を迎えました。  　第一席には、千 宗左表千家家元、千 宗守武者小路千家家元、伊吹文明衆議院議長、山田啓二京都府知事、門川大作京都市長、前原誠司衆議院議員、稲盛和夫京都商工会議所名誉会頭、九條道弘平安神宮宮司、白石方一京都新聞社代表取締役会長兼社長、山井和則衆議院議員、泉健太衆議院議員、田中英之衆議院議員、宮崎謙介衆議院議員、福山哲郎参議院議員、多賀久雄府議会議長、橋村芳和市会議長、塚本能交京都商工会議所副会頭、吉田忠嗣京都経済同友会元代表幹事、熊谷信昭元大阪大学総長をはじめ公職の方々、今日庵老分・顧問方などが席入りされました。  　また、その他の席にも林 芳正農林水産大臣をはじめ、政財界の方が多数出席されました。  　千 宗室家元の炭手前に続いて玄々斎好みの菓子・菱葩が供された後、家元が「福禄寿 三ツ重茶碗」に濃茶を練られ、千 敬史様が正客の千 宗左家元に取り次がれました。また、伊住公一朗様、伊住禮次朗様はじめ宗家方が一碗を運び出され、賀客方は馥郁たる年初の濃茶を順服されました。

その後、宗家方が揃って年頭の挨拶をされ、家元が「正親町天皇の御軸にあります通り、“相変わりませぬ”ということをテーマに濃茶を差し上げました。本年も私ども皆揃って一所懸命この道のために努力してまいります」と述べられました。続いて金剛流宗家の金剛永謹師による謡曲「四海波」が披露され、式場は厳かな中にも祝意に満たされました。

平成茶室2階「看月の間」の祝膳席では、家元夫人、千 万紀子様、伊住弘美様や夫人方がもてなされ、 賀客方は新年を祝って杯を交わし和やかに過ごされました。

今日庵初釜式は、京都において12日までの6日間、行政･経済界･諸団体代表者、寺社関係者、西日本の裏千家社中はじめ約2200名が出席する予定です。また、裏千家東京道場では16日から19日まで催され、東日本の裏千家社中はじめ約2400名を迎える予定です。