平成20年戊子歳 今日庵初釜式

厳かに新年を祝って




  平成20年戊子歳を寿ぐ今日庵初釜式が1月7日より始まりました。
  初日午前9時前より、式場となった「咄々斎」に席入りされたのは、千 宗左表千家家元、千 宗守武者小路千家家元、山田啓二京都府知事、桝本頼兼京都市長、山田流家元、稲盛和夫京都商工会議所名誉会頭はじめ裏千家今日庵老分・顧問方32人。




  床には、正親町天皇御宸翰の懐紙が掛けられ、長く垂らされた結柳が清々しく賀客を迎えました。
  恒例の菓子・菱葩が供された後、千 宗室家元が「福禄寿 三ツ重茶碗」に練られた濃茶を正客の千 宗左家元より順服、賀客らは年初めの一碗を味わっていました。
  その後、宗家方が揃われ、家元が「本年の弥栄を祈願する一碗を練らせていただきました。干支始めの子年にあたり、『一以貫(いつもってつらぬく)』の覚悟のもと修行に励んでまいりたい」と挨拶されると、山田知事が代表し「茶道のますますの発展と皆々様のご健勝をお祈りします」と応じられました。
  引き続いて、金剛宗家による謡曲「四海波」が詠じられ、式場は新年の寿ぎに満たされました。



  祝膳席は茶道会館2階広間に設けられ、千 容子家元夫人はじめ夫人方がおもてなし。また薄茶席が、茶道会館心花の間と裏千家学園茶室に設けられ、小槌や福俵など子年に因んだお道具などが取り合わされました。






  京都での初釜式は13日まで。行政・経済界・諸団体代表者、寺社関係者、西日本の裏千家社中約3000人が参席。さらに、16〜20日には、裏千家東京道場に会場を移し、東日本の裏千家社中はじめ約3000人を迎える予定です。