千 玄室大宗匠 長崎市平和会館にて講演
―長崎市被爆75周年記念事業―




  令和3年3月14日(日)、千 玄室大宗匠は長崎市の平和会館において「生きる力」と題して講演をされました。
  本講演会は、長崎市が主催する被爆75周年記念事業の一環として、淡交会長崎支部の協力により実現しました。
  当日は万全の新型コロナウイルス感染症対策のもと、田上富久長崎市長(長崎支部顧問)、澤山精一郎長崎支部支部長(特別参事)、殿村育生長崎支部副支部長(淡交会理事)をはじめ約300名の市民が参加しました。
 
◇開会式
  午後1時30分より、平和会館ホールにて開催。開会にあたり、澤山支部長より挨拶がありました。



澤山支部長挨拶


◇第1部:被爆体験者による講話
  公益財団法人 長崎平和推進協会継承部会の山脇佳朗氏による講話「被爆体験の証言」が行われました。



◇第2部:講演会
  大宗匠は自身の戦争経験について触れられ、「私たちは次の世代の人々に対して、亡くなった先人達の足跡を伝えていかなくてはなりません。日本の歴史と伝統を胸に、お互いに助け合って一日一日を生きていきましょう」と聴衆に語りかけました。



◇第3部:田上市長との対談
  続いて田上市長との対談が行われました。
  はじめに田上市長より、平成30年に行われた長崎平和祈念献茶式の御礼が述べられた後、平和の大切さをどのように次の世代や外国に伝えていくかについて意見交換がなされました。
  大宗匠は「和敬清寂」の精神が海外でも共感をもって受け入れられた事例を取り上げ、「一碗のお茶を長崎の皆さん、海外の皆さんに差し上げて平和の心を広げていきましょう」と述べられ、対談は締めくくられました。
  対談後、大宗匠より長崎市と長崎原爆資料館に寄付金が贈呈されました。



田上市長との対談