千 玄室大宗匠、和歌山県国際交流協会30周年式典にて講演


  令和2年11月21日(土)、和歌山市にあるダイワロイネットホテル和歌山において公益財団法人 和歌山県国際交流協会創立30周年記念式典が開催され、千 玄室大宗匠が「お茶の心」と題し講演をされました。
  式典では、和歌山県国際交流協会 樫畑直尚理事長(淡交会参事・和歌山支部支部長)による主催者挨拶、仁坂吉伸 和歌山県知事(同支部特別顧問)、岸本健 和歌山県議会議長が祝辞を述べられました。また、海外和歌山県人会からのビデオメッセージなどが披露されました。



  式典後、登壇された大宗匠は、自身が公益財団法人 京都市国際交流協会の理事長を務めることから、海外から移住されてきた人々への対応の大変さを紹介され、また、昨今の海外情勢などについて持論を展開されました。「お茶を出された時、正面を避けていただきます。お茶は、自身が一歩下がることは己を顧みる機会を与え、謙虚になることを言わずとも教えるのです。各地の国際交流協会においても『もてなし』の元になる茶道の精神を大切に、差別区別のない対応、交流がなされることを念じております」と結ばれました。
  なお、式典に先立って、淡交会和歌山支部による呈茶席が設けられ、参加者に一碗が呈されました。