大宗匠、立命館大学文学部記念式典にて講演




  立命館大学文学部創設90周年・文学部校友会設立10周年の記念式典が、京都ホテルオークラを会場に平成29年11月18日(土)に開催。同大客員教授を務める千 玄室大宗匠が「茶のこころ、日本のこころ」と題して記念講演をされました。
  戦後間もなく、茶道布教のため海外渡航した際の体験を語った大宗匠は「西洋では平等を唱えながらも人種差別が横行していました。民主主義教育は優れた面もありますが、それにより日本に昔からあった情愛の心が失われていったようにも思います。茶道で大切にしてきた“一座建立”とは立場を超えて心が通い合うこと。相対する者同士が絆を深めていけば、争いごとは起こらなくなるはずです」と講演を結び、約400名の出席者は真摯に耳を傾けていました。