伊住禮次朗様、旧議場土曜講座にて講演




  京都府庁旧本館内の旧議場にて行われる「旧議場土曜講座」(主催:京都府・京都府庁旧本館利用活用応援ネット)が、平成29年度上半期は「お茶の京都」をテーマに開講。7月15日(土)には、茶道資料館事務長・学芸部長を務める伊住禮次朗様が「茶の湯文化の展開―裏千家を中心に―」と題して講演されました。




  伊住様は豊富な史料をスライドで提示しながら、喫茶の歴史や茶の湯文化の広がりについて分かりやすく解説。また、裏千家茶道の特徴の一つとして新しいエッセンスを積極的に取り入れてきたことについて触れ、「先人達はベースとなる型を守りながらも、時代に応じた工夫を重ねて茶の湯に血を通わせてきました。茶道が途切れることなく今日まで受け渡されてきたのは、この努力があったからこそです。これからも場や時に合わせたあり方を考え実践することで、茶の湯文化は一層豊かさを増していくことと思います」と語り、約90名の聴講者は熱心に耳を傾けました。