大宗匠、スポーツ・文化・ワールド・フォーラムにて基調講演


  平成28年10月19日(水)、文部科学省とスポーツ庁、文化庁が主催する国際会議「スポーツ・文化・ワールド・フォーラム」が京都市内で開幕。午前10時からは、ロームシアター京都(京都市左京区)にて「京都オープニング」、「文化会議 全体会」が行われ、海外の要人や国内招待者を含む約1,500名の参加者を前に、千 玄室大宗匠が基調講演をされました。




  「スポーツ・文化・ワールド・フォーラム」は、2020年東京五輪・パラリンピックに向けて、スポーツや文化の振興を議論し国際的に機運を高めるキックオフイベントとしての国際会議です。

  オープニングでは、義家弘介 文部科学副大臣、山田啓二 京都府知事、門川大作 京都市長、立石義雄 京都商工会議所会頭が登壇し、開会宣言等が行われました。文化会議では、オリンピック文化遺産財団理事長のフランシス・ガーベット氏、京都大学iPS研究所所長の山中伸弥教授による基調講演に続き、登壇された大宗匠が「日本人の心」と題した講演をされました。
  大宗匠は、万葉集を紐解きながら「日本は(じょう)(なさ)けの国です。人を思いやり、お互いに手を取り、助け合っていこうという共存的哲学が伝統にあります。各国の方々ともお互いの温かい心をもってふれあい、情でつながり合うことが大切ではないでしょうか」と語りかけられました。講演後、客席からは一際大きな拍手がおこりました。




  正午には京都市勧業館みやこめっせにて「公式ランチ」が行われ、会場の一角には今日庵業躰部による呈茶席が設けられました。裏千家学園茶道専門学校の茶道科2年生、みどり会(別科外国人研修コース)生が協力し、各地からの参加者へ心尽くしの一碗が呈されました。