千 玄室大宗匠
日本青年会議所近畿地区兵庫ブロック協議会にて講演


  平成27年8月30日(日)、兵庫県加古川市にある加古川市民会館において日本青年会議所(JC)近畿地区兵庫ブロック協議会主催による第48回兵庫ブロック会員大会が開催され、千 玄室大宗匠が「本当の仕合わせ」と題し基調講演をされました。

  主管の加古川JCは、大宗匠が日本JC第8代会頭を務められた1959年に設立されました。また、加古川市には旧日本陸軍の飛行場があり、「ここから飛び立った英霊がおられること来場者に知ってもらうことで真の平和を願う機会としたい」との主催者の思いがあり、特攻隊員として生き残られた大宗匠へ講演の依頼がありました。

  ステージに立った大宗匠は、日本の歴史を紐解きながら自身の戦争体験にも触れ「今、一人ひとりが本当に幸せのために何をすべきかを考える時。私はお茶の道を通して、そして和の力をもって、信念を一碗に込め皆さんが幸せになるよう活動しております。幸せ(仕合わせ)とはお互いが仕え合うこと。皆さんの温かな心でお人に手を差し伸べる、そしてどんな人にでも差別区別なくお茶を差し上げる心を持てば、本当の仕合わせを感じることができるのではないでしょうか」と語られました。




  講演前には淡交会東播支部・青年部による呈茶席が設けられ、一碗が呈せられました。また、戦後70年平和展示会が講演会場に併設され、来場した市民が加古川をはじめ近隣の街が戦時中におかれた史実を知り、70年前に想いを馳せ、改めて世界の平和を願う機会になりました。