大宗匠、福知山市宗教者懇話会にて講演


  平成26年11月22日(土)、福知山市宗教者懇話会 第9回特別講演会が京都府福知山市のホテルロイヤルヒル福知山において開催され、千 玄室大宗匠が「一碗から平和」と題し講演をされました。
  同懇話会は、諸宗教者がそれぞれの立場で地域住民の宗教心を育て、社会浄化に寄与し、世界平和のために貢献することを目的に平成18年に発足、毎年『世界平和の祈りの式典』と特別講演会を実施しています。久昌寺住職森泰健会長の開会挨拶の後に登壇された大宗匠は、「私は禅宗の家に生まれ、中学校よりキリスト教系の学校で学んだお蔭で、宗教というものに大変興味を持ち、あらゆる宗教においてお献茶を奉仕することに抵抗がありません。茶道は、目には見えない“道”であり、あらゆる宗教のカタルシスでもあります。一旦お茶室に入ればそこに差別区別はなく、一碗のお茶を『如何ですか』、『お先に』と勧め合う。その言葉の情けを受けた者は心が和らぎ、自ら一歩下がることで己を顧みることができる。それが心を養うことに繋がるのです。差別区別のない世界を創っていくためにも、もっと一碗のお茶に込められた心をご理解いただければ幸いです」と結ばれました。