大宗匠、和歌山経済同友会総会にて講演


  5月20日(火)、一般社団法人和歌山経済同友会平成26年度通常総会がホテルグランヴィア和歌山において開催され、千 玄室大宗匠が「未来への心」と題し記念講演をされました。




  大宗匠は和歌山出身の故 松下幸之助氏に思いを馳せ、「松下さんは裏千家茶道に入門された時、“商いとは、自分だけが儲かれば良いというものではない。茶道という総合文化によって教養を積み上げ、お人に対する心を学びたい”とおっしゃったそうです。一碗を手に取り“茶碗の中の緑は、失われつつある地球の自然”と感じ、大切に一服を頂けば、自然と一体になり地球に対して感謝の心が育まれます」と、茶道の教えについてわかりやすく説かれました。そして、「個人の力は小さくとも一人ひとりが手をつなぎ、他人のために自ら手を差し伸べ、組織となって経済を盛り上げれば、大きな成果となっていくもの。和歌山経済同友会の皆様が自らの信念の上に力を合わせ、明るい未来になるよう和歌山の力を世界に発信してください」と結ばれました。

  講演前には、淡交会和歌山支部による呈茶席が設けられ、一碗のお茶が出席者に振る舞われました。