千 玄室大宗匠、北陸放送開局60周年記念行事に出席




  9月22日(土)から24日(月)の間、石川県金沢市において北陸放送開局60周年記念行事が開催され、千 玄室大宗匠が各種行事に出席されました。

  23日、大宗匠は本多の杜茶会に出席。北陸放送会館内の茶室「松風閣」において加賀前田家18代当主の前田利祐氏、石川県知事の谷本正憲氏はじめ金沢ゆかりの多くの方とともに一碗を喫されました。席主は北陸放送代表取締役社長の笹原忠義氏と大樋長左衛門氏が担当され、金沢の茶の湯の歴史にちなんだ取り合わせの中、和やかな一座建立となりました。






  24日には北國新聞赤羽ホールにおいて記念講演会が開催され、「仙叟と金沢」と題して大宗匠が講演。大宗匠は仙叟居士と金沢の縁に触れられ、「加賀藩2代 前田利常公の文化政策によって京都と金沢の交流が盛んであったため、金沢の路地にはかつての京都を偲ばせる風景が今も残っています。前田家が育まれた文化都市金沢から、茶道をはじめとする日本の伝統文化を世界に発信していかれることを心から念じております」と話されました。




  講演会に続き、大宗匠は前田利祐氏、大樋長左衛門氏との鼎談に臨まれ、金沢21世紀美術館長の秋元雄史氏の進行のもと、加賀前田家、初代大樋長左衛門と裏千家の関わりについて時代背景を織り交ぜながら紐解かれました。また、「利休居士から続く差別区別のない一碗のお茶は真の平和をもたらします。無益な争いのない世界のため、今後も皆様とともに歩んでまいりたいと存じます」と結ばれた言葉に、参加者は大きな拍手で応えました。