第40回九州地区茶道文化講演会




  5月13日(日)、千 玄室大宗匠を迎え、ホテルニューオータニ博多において九州地区茶道文化講演会が開催されました(主催:淡交会九州地区、担当:博多・福岡支部連合会)。
  講演に先立ち、石原 進九州地区地区長より挨拶、続いて海老井悦子福岡県副知事より祝辞が述べられました。


石原地区長挨拶 海老井副知事祝辞


  その後、高校生・大学生・淡交会青年部会員の代表による体験発表が行われました。生徒・学生からは部活動での稽古やお茶会での体験を中心に、青年部会員からは青年部活動での様々な行事を通した体験談などが話され、各年代それぞれの特色を反映した発表となりました。


森 日香里さん(修猷館高等学校) 首藤大紀さん(九州大学)


紀井英彦さん(博多支部蓮池青年部) 片山小百合さん(福岡支部鴻臚青年部)


  続いて講演に立たれた大宗匠は「昨今の日本に対する外国人の憧憬は、単なる異国情緒といった表面的なものではなく、日本人が本来持ち合わせている哲学や精神を知りたいというところにあります。ところが、肝心の日本人は自国の精神を知るどころか、より外国化することを望んでいるかのようです」と話され、「謙譲の精神や思いやりの心といった日本人の美徳を、茶道を通じていま一度思い起こしていただきたく存じます」と結ばれました。




  午後5時30分から懇親会が開催され、金澤晋二郎福岡支部支部長、大宗匠の挨拶に続き田村靖邦筥崎宮宮司の発声で乾杯。
  懇親会中には松山政司参議院議員(博多・福岡支部連合会顧問)の祝辞や、正副支部長方の博多祝い唄が披露されるなど、和やかなひと時となりました。最後は後藤豊彦九州地区名誉地区長の博多一本締めで締めくくられました。


金澤支部長挨拶 田村宮司による乾杯


松山参議院議員祝辞




  また、会場には森部宗代氏(福岡支部常任幹事)担当の呈茶席が設けられ、来場者に一碗が呈されました。






  翌日の14日には、筥崎宮献茶式が執り行われました。