千 玄室大宗匠
第1回世界加速器会議にて特別講演




  5月27日、国立京都国際会館において第1回世界加速器会議が開催され、
千 玄室大宗匠が「茶の心」と題して講演されました。
  大宗匠は、「お茶のルーツは中国ですが、茶道は日本で生まれた独特の文化です。千利休は、茶道の精神を“和敬清寂”の4文字で示しました。これは、争いはせず、自分を省みて謙虚に互いを思いあう気持ちを持たなければならないという意味です。戦国時代にあっても、お茶室では区別なく皆一緒に一碗のお茶を勧めあったのです」と話されました。また、「皆さんが一碗を手にしたとき、小さなお茶碗を地球だと思ってください。その地球の中には緑のお茶がある。地球や自然に感謝する気持ちでお茶を召し上がっていただきたい」と語りかけられ、31か国から集まった1000名の参加者は大宗匠の言葉に熱心に聴き入りました。




  また、同日、会場前にはランディー・チャネル氏(京都北支部)による呈茶席が設けられ、大勢の会議参加者が来席。写真を撮りながら一碗を喫するなど興味深い様子で日本の伝統文化・茶道に触れました。