堺市立美原文化会館オープン記念講演会
―千 宗室家元が講演―




  11月28日午後2時より、大阪府の堺市立美原文化会館のオープンを記念する講演会が開催され、千 宗室家元が講演されました。
  この行事は、堺市と、同市に本部を置く学校法人大阪初芝学園の共催で行われたもので、堺市民のほか初芝学園の保護者、淡交会堺支部役員・会員など500名以上が出席しました。

  竹山修身堺市長代理の辻林 茂市長公室理事と学校法人大阪初芝学園 福永正博学園長の挨拶に続いて、第1部では、学校法人大阪初芝学園と提携している学校法人立命館の総長で立命館大学学長の川口清史氏が「大学で伸びる学び」と題して講演されました。


辻林理事 福永学園長


講演される川口学長


  第2部では、家元が「一期一会はそこにある」とのテーマのもと講演。大徳寺聚光院での利休居士月命日法要を終えた後に堺入りされた家元は、利休居士の月命日に生まれ故郷・堺での縁を得たことに感謝の意を表されました。
  家元は、「時の流れを止められないからこそ、私たちは“いま在ること”の意義を学ぶことをできます。それが、“わび”や“さび”の概念につながる“日本的”なるものの根底にあるもの」と話され、目の前の一日一日に素直に接する気持ちが、一期一会の精神であると語られました。




  なお、学校法人初芝学園は初芝立命館高等学校・中学校、初芝富田林高等学校・中学校、初芝橋本高等学校・中学校、はつしば学園小学校・幼稚園の系列各校の多くで裏千家茶道を採用しており、裏千家と協力協定を結んでいます。
(6月25日 学校法人大阪初芝学園との協力協定に調印