千 玄室大宗匠、京都工芸繊維大学にて講演




  京都工芸繊維大学は、京都市立芸術大学、京都産業大学、京都ノートルダム女子大学と連携し、文部科学省の「大学教育充実のための戦略的大学連携支援プログラム採択事業」において、「文化芸術都市京都の文化遺産の保存・活性化を支える人材育成プログラムの開発・実施」が採択されています。
  9月14日、京都工芸繊維大学センターホールにて同事業の第1回フォーラム「ともに守り、ともに学ぶ」が開催。学長特別顧問を務める千 玄室大宗匠が講演され、門川大作京都市長、4大学の学長はじめ学生や教職員が参加しました。
  大宗匠は、茶道の宗教性や哲学性、芸術性について説かれ、「茶道では、美術工芸品であるさまざまな道具の取り合わせに茶席の趣向があらわされます。これらを媒体に主客の心を通じ合わせるというところに茶道の芸術性があるのです」と語りかけられました。
  また、講演後には同大学の江島義道学長が大宗匠に感謝の言葉を述べられました。




  この講演は、9月14日から16日まで開講された同大学の人間教養科目「京の伝統工芸―技と美―」の講義も兼ねており、受講生も聴講しました。また、期間中には裏千家学園、裏千家茶道会館を会場に筒井紘一今日庵文庫長による講義、町田宗隆業躰による実技講習が行われました。