平成20年度京都アスニー
ゴールデン・エイジ・アカデミー
―千 宗室家元が講演―


  12月5日、京都市中京区の京都市生涯学習センター「京都アスニー」(所長:千 玄室大宗匠)において開催された第1259回「ゴールデン・エイジ・アカデミー」で、千 宗室家元が「一期一会を見つける」と題して講演をされました。




  毎週金曜日開催のこの講座は、これまでに延べ60万人の方々が受講されている人気講座で、本年12月は「輝ける京の都」をテーマに開講しています。

  家元は、インターネット等の情報媒体により利便性が増した一方で、誤った情報にもとづく批判・評論が多数行われている今日の状況を踏まえて「茶の湯に限ったことではなく、何事も、実際に自分で体験してこそ相手の思いを理解することができるのです」と語りかけられました。
  また、「一番大切なのは、長く人生を生きて来られた方々が、他者との比較ではなく自分のなかのしっかりとした目線で人生を見つめること」とされ、宗旦居士や高僧の逸話を引かれながら、「皆さんも私も、いまここに生きているということは本当に得がたい奇蹟なのです」と一期一会の根底にある精神について述べられました。

  当日の講演の模様は京都市山科区の「山科アスニー」でも同時中継され、多くの市民が熱心に聴講しました。