千 玄室大宗匠 伝統工芸大学校で講演
茶道を通じた「ものづくりの魅力」を語る




  寒さ厳しい1月21日、千 玄室大宗匠は、若者の街・原宿クエストホールにおいて講演されました。
  この講演会は、京都伝統工芸大学校と朝日新聞社が主催する京都伝統工芸大学校のシンポジウム&2007年度卒業制作展「ものづくりの魅力〜本物の技と魅力に触れる〜」の第一部として開かれ、京都にある同校では、伝統文化に精通する有識者を招き、講演と実演を交えながら、日本の文化・伝統、ものづくりの魅力に迫るものです。




  当日は、2000人以上の応募者から抽選で選ばれた400人が聴講。若々しい熱気に溢れ、時には笑いがわくような和やかな雰囲気の講演となりました。
  午後2時開演。大宗匠は、「心配りとものづくり」の演題で、千家十職の事などを織り込みながら、お茶にとっての道具=具の大切さを話され、「茶道は、賓主互換の精神で、常に相手を思いやるためにも心配りを何より大切にしているのです」と語りかけられました。

  なお、第二部では、「〜本物の技と魅力に触れる〜」というサブタイトル通り、在校生・卒業生による実演も行われ、聴講者たちは熱心に見入っていました。