京都工芸繊維大学公開フォーラム『京都から世界へ』
大宗匠が基調講演




  京都工芸繊維大学は1月27日、『京都から世界へ』をテーマに公開フォーラムを開催し、千 玄室大宗匠が基調講演をされました。同フォーラムは、創造性豊かな国際的技術者の育成をめざし、伝統を学ぶ意味について考察することを目的としたものです。フォーラムは、江島義道学長による開会の挨拶の後、大宗匠の基調講演、パネルディスカッションが行われました。




  大宗匠は「お茶の心と豊かさ」と題して講演され、日本古来の生活様式から自然に育まれた「有り難う」という気持ちやきめ細やかな人間関係を分かりやすく話され、ご自身の半世紀に及ぶ茶道普及や国連親善大使としての経験から、現代における真の豊かさについて言及、「お茶の心は素直に挨拶するところから始まり、それが豊かな心を作ります。そこにこそ真の意味での創造性が生じるのです」と結ばれ、技術を学ぶ学生ら聴講者たちにエールを送られました。


パネルディスカッション「京の伝統工芸―技と美」